ALP・LD の測定法変更に伴う基準値変更のお知らせ
血液検査おける肝機能・薬害検査としてALP・LDの項目を院内検査しています。
今回、日本臨床化学会(JSCC)から、血清アルカリホスファターゼ(ALP)および、血清乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)標準化対応法変更の連絡があり、当院として2021年4月以降検査値の基準変更を行いますのでお知らせします。
現在、ALP およびLD 測定は、JSCC が提唱するJSCC 標準化対応法が広く採用されていますが、アイソザイムへの特異性が異なることが知られています。このためJSCC ではこの問題を解決すると同時に、海外のガイドラインが利用しやすく、また国際的協同治験にも対応できる国際臨床化学連合(IFCC)の基準測定操作法と同一の測定法に変更することになりました。
国際標準に統一される。ALPについては測定値が従来の約3分の1となり、基準範囲も大きく変わります。臨床検査値の大規模な変更は、2012年にHbA1cで行われた国際標準化以来、8年ぶりとなります。この変更に伴い、疾患と無関係なALP高値など臨床上の課題も解決さる長所があります。
- 対象項目および変更内容
アルカリホスファターゼ(ALP)および乳酸脱水素酵素(LD)の2項目
JSCC法から国際臨床化学連合(IFCC)の方法への切り替え
- 変更の時期
2021年4月より変更開始 - 基準値変更の詳細
・総合健診センターにおけるALP・LDの検査項目も同様の新基準値となります。