地域に根差した病院を目指して
病棟編成の変更について
当院は地域の施設や自宅からの高齢者が多く入院されます。訪問診療や訪問看護にも力を入れており看護師も訪問診療に同行しています。状態が悪い場合には安心して入院していただけるように体制を整え、受け入れを円滑にできるようにしています。
今まで一般病床が117床ありましたが87床に減らし、慢性期の患者さんが長期に入院できるような体制に変更しました。地域包括ケア病床は、今まで一般病棟と混在していましたが、22床増床し52床とし地域包括ケア病棟となりました。急性期後のリハビリや在宅復帰に向けた医療支援を行っています。
また療養病棟も40床から48床に増床しました。急性期医療の治療を終えて症状が安定していても、引き続き医療の必要度が高く、通院が困難なため病院での療養が継続する患者さんにご利用いただいています。医療の必要度に応じ1~3の段階に区分されており、当院では比較的医療が必要な2~3の方を対象に入院していただいています。在宅や施設に退院していかれるのが困難といわれる患者さんに喜ばれています。入院中、リハビリをしながら少しでもADL機能が回復するよう支援することによって、在宅退院される患者さんも見えます。今後も安心して入院していただけるように努めていきたいと考えています。
新型コロナウイルス感染症への対応について
2020年3月~4月にかけて新型コロナ感染症と疑われる患者さんが多く受診されました。看護部中心に感染対策委員会で、受け入れのための態勢を整えるために細やかなマニュアルを作成し対応してきました。トリアージ、待合場所の配慮、診察中の注意事項、医療従事者間の感染防止、入院後の対応、防護服の着脱の周知、環境整備、換気の励行、面会中止などの手順を何度も部署に確認し、徹底するように努めてきました。院内に感染者を入れない、クラスターを起こさないという強い思いで対応し、大きな問題を起こすことなく適切な対応が出来ました。今後も油断することなく感染対策を継続し、感染防止に努めていきたいと考えています。